日本人の多くは大なり小なりO脚の傾向にあります。長年膝を使うことにより、膝の関節で軟骨が擦り減り、半月板というクッションが傷つきます。そうしたことにより膝の痛みや腫れが出現します。O脚の多い日本人では膝の内側や後ろ側に痛みがくることが多いようです。
診断は診察・レントゲン検査・MRI検査で行います。
治療は体を傷つけない保存的治療から手術療法まで多岐にわたります。
保存的治療のひとつに装具による治療があります。これはO脚を矯正するために足底板という外側に傾斜のついた、いわば靴の中敷きのようなものをつけることです。
医師の指導のもと、装具士という専門技術者が各患者さんの足型をとります(採型)。約1週間後に装具は完成します。直接足に合わせるタイプと靴の中敷きタイプがあります。時として足底板の装着により足裏の違和感、他の部位の違和感が出現することがあります。長い時間をかけて生じた膝の変形、痛みを矯正しますので、はじめのうちは違和感が生じる方もいらっしゃいますが、次第に慣れてくることが多いようです。根気よく治療をしていきましょう。費用は一般的には保険適応となります。
膝に痛みを抱えている方は一度ご相談ください。その人その人に合った治療を施します。
その他に装具による治療の適応としては、骨粗しょう症などからくる腰痛、腰椎圧迫骨折に対応するコルセットなどがあります。
症状のある方は一度ご来院ください。
五十嵐外科胃腸科医院では副院長が担当しております。 |